オーディオスピーカーB&W CDM1SEを徹底紹介!気になる音質や外見についても解説
B&W CDM1SEはイギリスの伝統あるオーディオブランドB&Wが1998年に発売したスピーカーです。B&Wはアビーロードスタジオに標準装備されているブランドで、そのエントリーモデルであるCDM1SEに関心を抱いている方も多いでしょう。
この記事では、B&W CDM1SEの特徴や性能を紹介します。B&W CDM1SEの魅力や独自性を知りたい方は参考にしてください。
B&W CDM1SEとは?
形式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:16.5cmコーン型
高域用:2.6cmドーム型 |
出力音圧レベル | 88dB/2.83V/m |
再生周波数帯域 | 58Hz~20kHz ±3dB(フリーフィールド) |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
入力インピーダンス | 8Ω |
許容入力 | 30W~120W |
外形寸法 | 幅220x高さ370x奥行274mm |
重量 | 8.5kg |
CDM1SEは1998年にB&Wが発売したブックシェルフ型スピーカーです。音質を向上させるこだわりを随所に施し、幅広いジャンルに対応できるきめ細かなサウンドを実現しています。
B&Wは楽器本来の音色やアーティストが音楽に込めたニュアンスを忠実に再生できるスピーカーを追い求めています。CDM1SEはエントリークラスのプロダクトですが、製品開発において妥協を認めないB&Wの姿勢を反映した高性能なスピーカーです。
B&W CDM1SEの特徴
B&W CDM1SEは音質向上のためにスピーカーユニットやエンクロージャーにこだわっています。カラーバリエーションも豊富で、様々なリスニング環境にフィットします。
ウーファーは16.5cmコーン型を採用
ウーファーに採用されているのは16.5cmコーン型です。振動版にはケブラーコンポジットコーンが導入されています。
ケブラー繊維が有する屈折した音波の動きを不均一にする性質が、定在波を低減しています。音への着色を最小限に抑えられるため、音源本来の微妙なニュアンスをそのまま再生可能です。解像度が高くレスポンス・制動力も優秀なため、歯切れのよい低音を楽しめます。
ダストキャップではなくセンターイコライザーを使用したボイスコイルも特徴です。中高域の拡散性に優れており、ドライブユニットの連動性がスムーズになっています。そのため、全音域において見通しの良さを感じられます。
トゥイーターは2.6cmドーム型を搭載
トゥイーターには2.6cmドーム型を採用しています。ドーム型は広い指向性や過渡特性を特徴とする形状です。広がりがあるピュアな高音を鳴らせます。
メタルダイアフラムを振動板に導入しており、磁性流体による冷却効果が向上しています。空気振動の侵入を防ぐ性質などを有しているため、安定的な動作も魅力です。
硬質さもメリットとしており、スピード感とメリハリのある高音を生み出せます。瑞々しくハリのある高音を求めている方にとって魅力的な素材です。
工夫を凝らしたユニットレイアウト
各音域のバランス感覚を調整するため、ユニットレイアウトの構造にも工夫を凝らしています。トゥイーター部が切り離された独自の構造も、その一例です。全音域のサウンドを同時に到達させるため、ウーファーとトゥイーターのリニアフェイズ配置を導入しています。
リニアフェイズとは周波数に対する位相特性が直線的に変化する現象を指す言葉です。位相特性が乱れないため、リニアフェイズではない信号とは波形の上で大きな違いが見られます。
サウンド面のクオリティ向上を支えるのは当然として、他のプロダクトとは異なるB&W CDM1SE独特の外観を形成するファクターにもなっています。自分だけのオリジナリティを大切にしたい方にとっても重要な特徴です。
エンクロージャーはバスレフ方式
エンクロージャーはバスレフ方式です。エンクロージャーの前面や背面に設置された空気孔が空気の出入りを調整できるため、量感のある豊かな低音を力強く再生できます。ブックシェルフ型スピーカーに付きまとう低音の弱さをサポートしています。
エンクロージャーのコーナー部分に丸みを持たせているのも工夫を凝らしているポイントです。一般的な形状のスピーカーだとスピーカーから出た音がスピーカー自身とぶつかり、再生音に干渉してしまいます。
しかし、CDM1SEには曲面が設けられており、音波の回折を抑えています。そのため、音源が本来持つサウンドのポテンシャルを余さず再現可能です。きめ細かな描写性が、ビビッドなサウンドを創り出します。
3種類のバリエーション豊かな外見
3種類のカラーバリエーションが用意されているのも注目のポイントです。レッドアッシュ・ブラックアッシュ・チェリーと落ち着いたカラーで統一されており、いずれもオーディオ愛好家好みの品格を漂わせています。
スタンダードなカラーがそろっているため、すでに所有しているオーディオに合わせやすいのも魅力的です。リスニングルームはもちろん、リビングなどあらゆる環境に馴染みます。ブックシェルフ型なので、置き場所にも困りません。
サランネットが付属しているため、リスニング環境や外観の好みに応じて取り付けられます。丸みを帯びたフォルムは独特の優美さを帯びており、スピーカー本体の高級感を際立たせます。
B&W CDM1SEの性能
B&W CDM1SEは回路間の干渉を排したネットワークシステムを導入しているため、原音に忠実なきめ細かい音像を構築できます。繊細な再現能力を求められる室内楽から躍動感が求められるポップスまで、幅広い音楽に対応できます。
回路間の干渉を極力取り除いたネットワークシステム
ネットワークシステムにおいて、ウーファー用とトゥイーター用が別々に配置されています。回路同士の相互干渉が抑えられており、クリアーな響きを実現しています。
各音域がビビッドに再生されるため、サウンドの伸びや広がりにも優れています。音域間の移行も滑らかで、瑞々しさとバランスを兼ね備えた音楽再生が可能です。楽器の位置関係を正確に描写できるだけの緻密性も優秀です。
また、アンビエントな音楽を美しく聞かせる表現力も有しています。室内楽の優美な魅力を余さず再現できるだけの緻密さも備えています。繊細な響きを曇りなく再生できる透明感と定位性はCDM1SEの大きなメリットです。
きめ細やかな音質のサウンド
各パーツへの丁寧なこだわりが生み出す音のきめ細かさはCDM1SEの大きな強みです。エネルギッシュながらも優美な音質には、発売から20年以上たった今でも多くのファンが存在します。
スピーカーの存在を思わず忘れてしまうような、澄んだ響きが印象的です。美しい高音と締まった低音のバランス感覚がメリハリとなっているため、広がりのあるサウンドステージには躍動感もあります。
クラシックはもちろんポップスやジャズなど幅広いジャンルに対応可能です。品格が漂うサウンドは、B&Wのエントリークラスの枠を超えた仕上がりです。楽器のニュアンスを再現できる精緻さと香り豊かな高級感が両立しています。
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本記事ではオーディオスピーカーB&W CDM1SEの特徴と性能について紹介しました。B&W CDM1SEは英国の老舗オーディオブランドが、細部にまでこだわって開発したエントリークラスの製品です。中古市場では、今なお高い買取価格で取引されています。
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