オーディオスピーカーJBL L100 Classicを徹底紹介!気になる音質や外見についても解説
JBLは、1946年にJames Bullough Lansing(ジェームス・バロー・ランシング)が立ち上げたオーディオメーカーです。プロ性能を持った家庭用オーディオ機器の製造を目標にスタートしたJBLは、現在ではイヤホン、ヘッドホン、コンパクトスピーカーからハイエンド製品まで幅広く展開する人気ブランドとなりました。
本記事では、JBLのL100 Classicについて、徹底的に解説します。音質や技術に関することはもちろん、外観や同モデルならではの特徴についても解説するので、ぜひ読んでみてください。
JBL L100 Classicとは?
形式 | 前面バスレフ型、ブックシェルフ型 |
ユニット | ・12インチ(300mm)径ピュアパルプコーン・ウーファー(JW300PW-8)
・5インチ(125mm)径ポリマーコート・ピュアパルプコーン・ミッドレンジ(105H-1) ・1インチ(25mm)径ソフトエッジ付きピュアチタンドーム・トゥイーター(JT025Ti-4) |
出力音圧レベル | 90dB |
再生周波数帯域 | 40Hz ~ 40kHz |
クロスオーバー周波数 | 450Hz、3.5kHz |
入力インピーダンス | 4Ω |
許容入力 | 200W |
外形寸法 | 637x390x372mm(グリル装着時) |
重量 | 26.7kg(グリル装着時) |
JBL L100 Classicは、1971年にJBLが発売した大人気モデル「L100 Century」を2018年に復刻させたスピーカーです。完全復刻という訳ではなく、当時の同社技術を投入して、さらにブラッシュアップしたモデルとして復刻しました。
JBL L100 Centuryは、民間用に開発されたスピーカーで、特にJAZZ・POPS系を愛聴する方に人気を博したモデルです。プロ向けのモデルも多数開発していたJBLだからこそのクオリティが高く評価され、瞬く間に人気のモデルとなりました。
そんなJBL L100 Centuryを、約四半世紀の時を経て最新技術を用いて復刻させたのが、本記事で紹介する「L100 Classic」です。
JBL L100 Classicの特徴
ファンからの人気を受けて、満を持して発売されたJBL L100 Classicは、その特徴的な外観と最新技術による音質が魅力のモデルです。以下では、そんなJBL L100 Classicのスペックについて解説します。
3色展開のQuadrex Foamフロントグリルで好みの外見を選べる
JBL L100の特徴といえば、なんといってもキュービック状のフロントグリルです。前衛的でありながらどこか親しみやすさや可愛らしさも感じるデザインで、自宅のオーディオ空間にアクセントを加えてくれます。
このフロントグリルには、日光や雨風に強いQuadrex Foamを採用しており、日の当たる環境でも劣化を最小限に抑えられます。色はオレンジ・ブラック・ダークブルーの3色展開で、設置する環境や好みに合わせて選べるのも魅力です。
スポンジ状のフロントグリルのため、音がこもるのではないかと感じるかもしれませんが、音抜けは良いと評判なのも特徴のひとつ。高音域は若干落ちるという評判もありますが、補正可能なレベルであり、大きな影響はないでしょう。
専用デザインのスチール製スタンドで最適なリスニング・ポジションに
JBL L100 Classicには、専用のスタンド「L100STAND(JBLJS120BLK)も用意されています。ブックシェルフ型で高さはあまりない同モデルですが、こうしたスタンドがあれば、リスニング環境に合わせて最適なポジションを確保できるでしょう。
デザインは非常にシンプルで、スピーカーデザインを引き立てるのに最適化されています。角パイプを組み合わせたすっきりとしたデザインなので、主張が強くなく、音楽に集中できるでしょう。
こうしたスタンドを活用した音像・音場の最適化という発想は、JBLの名機「L200」や「L300」を踏襲しているとも考えられます。
新開発の300mm径大型ウーファーを搭載
JBL L100 Classicには、このモデルのために開発された300mm径の大型ウーファーを搭載しています。このウーファーは、「Project K2 S5800」という大型スピーカーのために開発し、その後「4428」「4429」「4312SE」といったスピーカーにも用いられたものをベースとしています。
これまでの名機にも搭載されてきたウーファーを、JBL L100 Classicでは最新の音響解析ソフトなどを用いて新たに設計し直しました。これにより、より歪みが少なく、パワー感のあるウーファーに仕上がっています。
ミッドレンジ・ユニットは信頼性の高い「105H-1」
ミッドレンジのユニットには、JBLの中でも評価の高い「105H-1」を採用しています。これは元祖モデルのJBL L100 Centuryに搭載されていたユニットを進化させたもので、「4312E」や「4312SE」といった人気モニタースピーカーにも採用されているユニットです。
このユニットは、材質はもちろん加工方法などにも徹底的にこだわり、再生性能の高さやダイナミックレンジの広さ、反応の良さを極限まで引き上げています。
また、明るく華やかで音が前に飛び出してくるようなJBLならではのサウンドを実現しているのも、このミッドレンジ・ユニットの特徴です。
JBLの伝統「明瞭で伸びのあるサウンド」を実現するドームトゥイーター
JBLらしい明るいサウンドを際立たせるのは、ドームトゥイーターの「JT025Ti-4」です。25mm(1インチ)のチタン製トゥイーターで、L100 Classicには最新バージョンが搭載されています。
このドーム型チタントゥイーターは1980年代ごろからJBLの各スピーカーに導入されており、多くの人が思い浮かべる「JBLサウンド」を確立するのに欠かせない存在となっています。
アコーディオンクロスエッジを採用したミッドレンジユニットとの相性を踏まえ、トゥイーターもクロスエッジを採用。中音域から高音域までが滑らかに繋がります。
また、フェイスプレートは緩くカーブを描く設計となっており、指向性や中音域とのバランスが最適化されているのもポイントです。
ウォールナット突板仕上げの高剛性キャビネット
JBL L100 Classicのキャビネットはウォールナットの突板仕上げとなっており、その魅力的な外観を際立たせています。キュービック状のフロントグリルとの相性も抜群で、Century時代を踏襲したデザインですが、まったく古くささを感じさせません。
また、キャビネット材には25mm(1インチ)のMDFボードを採用。ボードの剛性とV字のブレーシングによって、剛性が高く安定したパフォーマンスを実現しています。さらに、バスレフポートを設けることで、風切り音を低減するとともに、低音域が過度に強調するのを防いでいます。
JBL L100 Classicの性能
JBL L100 Classicは、上記の通り外観・音質ともにこだわり抜かれた素晴らしいモデルです。そんな同モデルについて、実際に利用した方の声を参考に、性能面を解説していきます。
これぞJBLの音質!音源の魅力を堪能できる強力な低域再生
JBL L100 Classicの評価で多いのは、なんといっても「JBLらしい音」というものです。活き活きと飛び出すようなそのサウンドは、POPSやJAZZはもちろん、最近流行のEDMなどにも最適で、多くのオーディオファンを魅力しています。
また、低域の再生能力にも定評があります。まさに奏者が目の前にいるような再現性の高さや、重量感、迫力などが素晴らしく、この低音域と明瞭な高音域によって、グルーヴ感のあるサウンドに仕上がっているといえるでしょう。
スリップストリーム・ポートでノイズを低減
スリップストリーム・ポートによってノイズが低減されているのも、JBL L100 Classicの性能面における特徴のひとつです。ポートの開口部を大きなフレア形状とすることで、大きな振動があった際に風切り音(ポートノイズ)が発生するのを抑制しています。
また、前述の通りこのポートによって低域が強調されるのを和らげているのも特徴です。特に、低域のアタック部が過度に目立ったり、雑味のあるものになったりするのを防ぎ、よりリアルで癖がなく、迫力のある低域が出せるスピーカーとなっています。
JBL L100 Classicの買取はオーディオの買取屋さんへ
JBL L100 Classicは、同社の人気モデルを最新技術を用いて復刻させた大人気のモデルです。音質の素晴らしさはもちろん、外観のモダンさも相まって、オーディオファンの心をくすぐる素晴らしいモデルであるといえるでしょう。
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