Marantz(マランツ)の買取相場はいくら?アイテム別の平均額まとめ
1953年にソウル・バーナード・マランツによって創設された、オーディオメーカー「Marantz(マランツ)」。厳しいユーザーの理念に応え、新しい可能性を追及するという理念のもと、数多くのアンプやオーディオプレーヤーを世に送り出しました。
そんなMarantzのオーディオ機器は、現在でも数多くの愛好家から親しまれており、なかには100,000円を超える買取額のモデルも存在します。
本記事では、Marantzの買取相場をアイテム別にご紹介します。自宅に眠る古いアンプやSACDプレーヤーを売却したい方は、ぜひ本記事の買取価格表を参考にしてみてください。
Marantzのオーディオ買取相場一覧
真空管プリアンプ「#(モデル)7」や真空管パワーアンプ「#9」など、数多くの銘機を生み出したMarantz(マランツ)。
過去3度にわたり買収され、現在は日本のディーアンドエムホールディングスの傘下にありますが、Marantzが生み出した銘機はいまもなおオーディオ愛好家から人気が高く、高価な価格で取引されています。
そのなかでも特に高価な買取額が期待できるモデルは次の通りです。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
PM-10 | プリメインアンプ | 250,000~260,000円 |
PM-12OSE | プリメインアンプ | 130,000~138,000円 |
PM-11S2 | プリメインアンプ | 90,000~115,000円 |
PM-11S3 | プリメインアンプ | 130,000~170,000円 |
PM-12 | プリメインアンプ | 98,000~100,000円 |
ND8006 | ネットワークオーディオプレーヤー | 30,000~50,000円 |
NA-11S1 | ネットワークオーディオプレーヤー | 73,000~85000円 |
NA8005 | ネットワークオーディオプレーヤー | 20,000~35,000円 |
NA6006 | ネットワークオーディオプレーヤー | 16,000~20,000円 |
SACD 30n | SACDプレーヤー | 120,000円 |
SA-10 | SACDプレーヤー | 230,000~240,000円 |
SA-11S3 | SACDプレーヤー | 140,000~153,000円 |
SA-7S1 | SACDプレーヤー | 105,000~180,000円 |
SA-12 | SACDプレーヤー | 110,000~150,000円 |
Marantzで高価買取査定が期待できるSACDプレーヤー
SA-CDは「スーパーオーディオCD」の略で、簡単にいえば通常のCDよりも高音質なサウンドを実現できるCDを指します。SACDプレーヤーは、そのSA-CDに対応するプレーヤーのことです。
Marantzの以下のモデルは、発売から時間が経過しているものが多いのにもかかわらず、100,000円を超える高額な買取額が期待できます。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
SACD 30n | SACDプレーヤー | 120,000円 |
SA-10 | SACDプレーヤー | 230,000~240,000円 |
SA-11S3 | SACDプレーヤー | 140,000~153,000円 |
SA-7S1 | SACDプレーヤー | 105,000~180,000円 |
SA-12 | SACDプレーヤー | 110,000~150,000円 |
SACD 30n
創設70周年を記念してリリースされた高品位のSACDプレーヤーです。
本製品にはDAC回路に、「Marantz Musical Mastering(MMM)」という独自のディスクリートを搭載しています。
定価は327,800円ですが、この価格帯でディスクリートDACを採用する製品はほとんどありません。この独自設計を搭載したことで、空気の動きをも捉える高い再生能力を発揮します。
買取相場の目安は120,000円前後です。「オーディオ銘機賞2022」でベストセラー賞に輝いただけあり、時間が経ってもなかなか価値が落ちづらい一品だといえるでしょう。
SA-10
2016年10月に発表された、Marantz製SACDプレーヤーのフラッグシップモデルです。「SACD 30n」と同様、内部に独自ディスクリート「Marantz Musical Mastering(MMM)」を搭載しています。
一般的なSACDプレーヤーは、DACの内部にICチップを内蔵しているモデルが少なくありません。一方の「SA-10」は独自ディスクリートを搭載することで、オリジナルアルゴリズムですべての処理を行い、理想的なサウンドを実現しました。
買取相場は230,000~240,000円と、Marantz製SACDプレーヤーのなかでも最高水準を誇ります。
SA-11S3
2007年9月に発売された「SA-11S2」をフルモデルチェンジしたSACDプレーヤーです。
内部エンジンにはスチールシャーシやアルミブロックベースなどの高剛性素材を贅沢に使用し、データの読み込み速度を向上させました。
また、デジタルフィルターを2種類に増やすことで、音楽や好みに合わせて音色を自由に切り替えられるようになっています。
10年前に発売されたモデルにもかかわらず、現在でも140,000~153,000円の高額な買取額が期待できます。
SA-7S1
2006年に735,000円という高額な価格で販売されたSACDプレーヤーです。
SACDプレーヤーの初代モデルである「SA-1」の系譜を引き継いでいます。これまでMarantzの銘機は「#7」や「Sc-7」など「7」が付くことが多く、本機も栄光の「7」を冠したフラッグシップモデルで、現在でも高い人気を集めています。
シャンパンゴールドの高級感のある見た目が特徴です。現在の買取相場は、105,000~180,000円が目安となります。
SA-12
さまざまな銘機を生み出したMarantzですが、そのなかでも特に10シリーズは現代の銘機として最高峰だといわれています。本モデル「SA-12」は、その10シリーズの弟分ともいえるスタンダードモデルです。
定価は300,000円とMarantzのほかのフラッグシップモデルに比べて安価ですが、限られたコストのなかで、そのコンパクトな器には同社のコアテクノロジーが凝縮されています。
上位モデルである「SA-10」のキーテクノロジーを採用しつつ、部品共用や物量軽減により徹底したコストカットを実行。リーズナブルながらもMarantzの最高音質を楽しめるのが魅力です。
Marantzのフラッグシップモデル並みの110,000~150,000円という買取相場が期待できます。
Marantzで高価買取査定が期待できるプリメインアンプ、パワーアンプ
続いてプリメインアンプやパワーアンプの人気モデルをご紹介します。Marantzはもともとアンプの開発からスタートしたこともあり、現在でも製品の質が高く、多くのモデルで高額買取が期待できます。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
PM-10 | プリメインアンプ | 250,000~260,000円 |
PM-12OSE | プリメインアンプ | 130,000~138,000円 |
PM-11S2 | プリメインアンプ | 90,000~115,000円 |
PM-11S3 | プリメインアンプ | 130,000~170,000円 |
PM-12 | プリメインアンプ | 98,000~100,000円 |
PM-10
2017年2月に発売されたMarantzを代表するプリメインアンプです。「オーディオ銘機賞2018」や「MJテクノロジー・オブ・ザ・イヤー2017」など、数々の受賞歴があります。
大出力かつ高い駆動力を実現するため、パワーブロックにスイッチングアンプを採用。Hypex社の最上位モデル「Ncore」というスイッチングアンプを取り入れたことで、コンパクトな見た目でありながら高出力な性能を実現しています。
同モデルはMarantzのなかでもフラッグシップモデルにあたり、買取相場も250,000~260,000円と高額です。
PM-12OSE
「Original Special Edition(OSE)」の名を掲げ、Marantzのプリメインアンプ「PM-12」をチューンナップしたモデルです。旧モデルの潜在能力を限界まで引き出すことを目的に開発されました。
そもそもMarantzの12シリーズは、フラッグシップモデルである10シリーズの半額の30万円台という価格を実現することを使命に誕生しました。もちろん、価格が半額になっても最高のパフォーマンスを引き出すという前提は変わりません。
一方で企画・開発チームには、「12シリーズに秘められた潜在能力を限界まで引き出したい」という欲求が強く残っており、「PM-12」の発売直後から「PM-12OSE」の開発が検討されていました。
12シリーズの音質傾向を変えないため、あえてコンデンサーの変更は行わず、金属皮膜抵抗の素材に置き換えることで、立体的なサウンド空間の再現を可能にしています。買取相場の目安は、130,000~138,000円です。
PM-11S2
11シリーズの初代モデル「PM-11S1」にはじまる、「左右チャンネルの音声信号を流れに沿って並行伝送し、最短距離で増幅する」というコンセプトを受け継いだプリメインアンプです。4年ぶりの11シリーズとしてリリースされました。
新たに厚さ5mmのアルミ製トップカバーを採用。初代モデルと並べると大いに高級感が増していることがわかります。
電源部にあるトロイダルトランスやケミコンの大型化や、磁束漏れを防ぐための二重シールドの採用など、外見以上に中身も大幅に改良が加えられています。
買取相場は90,000~115,000円とMarantzのプリメインアンプとしては価格が見劣りしますが、発売から14年もの歳月を経た製品としては非常に高額だといえます。
PM-11S3
「PM-11S2」の発売から約4年後、2012年7月にリリースしたプリメインアンプです。
内部の構造を一目見ただけでは「PM-11S2」とほとんど変わりありません。しかし実は、新回路「SA Driver」やより強力な電電回路などが新たに加わり、増幅回路の高速化や空間表現力の強化といったアップデートが施されています。
定価も旧モデルに比べて50,000円ほど高価になったことから、「PM-11S2」よりも高額な130,000~170,000円という買取相場が期待できます。
PM-12
先ほどご紹介した「PM-12OSE」のスタンダードモデルです。「PM-12OSE」に比べると性能が若干劣るものの、「PM-12」にも同じく「12シリーズに秘められた潜在能力を限界まで引き出す」というコンセプトが詰め込まれており、低価格ながらフラッグシップモデル並みの性能を持ちます。
買取相場の目安は98,000~100,000円です。Original Special Edition版に比べて買取額が30,000円ほど安くなりますが、4年前に発売された定価330,000円のモデルとしては、十分すぎる価格水準だといえます。
Marantzで高価買取査定が期待できるネットワークオーディオプレーヤー
ネットワークオーディオプレーヤーとは、LANケーブルや無線LANによってインターネット上で音楽再生できるオーディオ機器です。高品質なSACDプレーヤーを展開するMarantzだけあり、豊富なネットワークオーディオプレーヤーを販売しています。
そのなかでも特に高価買取が期待できるのが次のようなモデルです。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
ND8006 | ネットワークオーディオプレーヤー | 30,000~50,000円 |
NA-11S1 | ネットワークオーディオプレーヤー | 73,000~85000円 |
NA8005 | ネットワークオーディオプレーヤー | 20,000~35,000円 |
NA6006 | ネットワークオーディオプレーヤー | 16,000~20,000円 |
ND8006
「ND8006」は、Marantzが初めて開発したCDプレーヤーとネットワークプレーヤーを統合した「ネットワークCDプレーヤー」です。
ディスクやファイル、ストリーミングといった形式にかかわらず、忠実な原音を再現できます。安価なオーディオ機器とは根本的に音質が異なるため、コアなオーディオ愛好家からも人気を集めています。
買取相場は一般的に30,000~50,000円となっています。さすがに定価300,000円以上のSACDプレーヤーやプリメインアンプより高額な買取額にはなりませんが、ネットワークオーディオプレーヤーのなかでも十分すぎる水準だといえます。
NA-11S1
2013年2月に発売されたDLNA対応のネットワークオーディオプレーヤーです。Marantzのネットワークオーディオプレーヤーのなかで、「NA-11S1」はフラッグシップモデルに該当します。
本機の特徴は、音質を極限まで高めるために徹底したノイズ対策を施していることです。内部に搭載されたコイルの一次端子と二次端子を絶縁、さらに合計18回路のメイン基板につながる箇所まで絶縁することで、ノイズが生まれる可能性を極めて低く抑えています。
「NA-11S1」は60周年記念モデルで、ほかのモデルよりも価値が高くなっています。買取相場の目安は73,000~85000円です。
NA8005
上記の「NA-11S1」の磨き抜かれたテクノロジーを継承して開発されたのが、本機「NA8005」です。後継モデルよりも、DSDやAIFFファイルの再生といったネットワーク機能がさらに進化しました。
内蔵パーツには、広範なノイズを遮断できるデジタル・アイソレーターを搭載。2014年の発売当時、デジタル・アイソレーターの用途は医療用や産業機器などに多く、オーディオ機器での採用例はほとんどありませんでした。
Marantzは高級機を中心にデジタル・アイソレーターを積極的に導入したことで、他社との大きな差別化へとつながりました。
現在「NA8005」を売却すると、約20,000~35,000円の価格がつきます。
NA6006
「NA6006」は、上位モデル「ND8006」に迫る音質を得るために開発されたネットワークオーディオプレーヤーです。
「ND8006」に比べて「NA6006」の定価は約2分の1。低コストながらも上位モデル並みの高音質を追及した、野心あふれるモデルだといえます。
本モデルは、BluetoothやAirPlayの最新規格である「AirPlay 2」に対応しています。Amazon Prime MusicやAWAなど幅広いストリーミングサービスに接続できるのも特徴です。
買取相場の目安は16,000~20,000円となります。大衆向けのエントリーモデルとしては、非常に高額な水準です。
まとめ
70年以上の歴史を持ち、いまでも質の高いオーディオ機器を展開し続けるMarantz(マランツ)。特にSACDプレーヤーやプリメインアンプの人気が高く、なかには100,000円以上の高額な値段が付くモデルも存在します。
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