MICRO(マイクロ精機)の買取額はいくら?人気モデルの相場を紹介
品質の高さに定評があり、オーディオマニアからの支持を集めるMICRO(マイクロ精機)。2015年に廃業したMICROですが、過去に発売したレコードプレイヤーやオーディオベースにはプレミア価値が付いており、いまでも高値で取引されています。
現在使っていないMICRO製のオーディオ機器を持っているのなら、買取専門店に持ち込むことで、思わぬ金額で売却できる可能性があります。こちらの記事では、MICROの買取相場や人気モデルについて詳しく解説します。
MICROのオーディオ買取相場一覧
MICRO(マイクロ精機)は、1961年に設立された日本のオーディオメーカーです。
オーディオベースやトーンアームなど幅広いオーディオ機器を販売していますが、なかでもレコードプレイヤーが代表作となっています。高額な商品だと1,700,000円を超えるレコードプレイヤーもあり、オーディオマニアの間でも評価の高いメーカーだと言えます。
創業から60年以上が経過する現在でも、買取相場が100,000円を超えるモデルも少なくありません。MICROの主要なモデルと買取相場は以下の通りです。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
BL-111 | レコードプレーヤー | 100,000~150,000円 |
BL-111+3010R | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-111+FR-64fx | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-111+FR-64s | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-111+WE-407/23 | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-111L | レコードプレーヤー | 150,000円 |
BL-111L+3012R | レコードプレーヤー | 250,000円 |
BL-91+3010R | レコードプレーヤー | 150,000円 |
BL-91+MA-505X | レコードプレーヤー | 100,000円 |
BL-91L+3012R | レコードプレーヤー | 150,000~200,000円 |
BL-91L+FR-66 | レコードプレーヤー | 400,000円 |
BL-91L+FR-66S | レコードプレーヤー | 400,000円 |
BL-99V | レコードプレーヤー | 100,000円 |
DD-100 | レコードプレーヤー | 30,000円 |
BL-111+AC-3000 | レコードプレーヤー | 100,000円 |
SX-777L | レコードプレーヤー | 300,000円 |
SX-111FV | レコードプレーヤー | 200,000円 |
AP-M1 | レコードプレーヤー | 150,000円 |
BL-91+FR-64S | レコードプレーヤー | 100,000~150,000円 |
SX-777AIR | レコードプレーヤー | 200,000円 |
SX-777FV | レコードプレーヤー | 250,000円 |
RX-5000、RY-5500 | レコードプレーヤー | 400,000円 |
SX-1500FVG | レコードプレーヤー | 300,000円 |
SX-1500VG | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BA-600 | オーディオベース | 200,000円 |
BL-91L+WE-506/30 | レコードプレーヤー | 150,000円 |
BL-999 | レコードプレーヤー | 100,000円 |
MAX-282 | トーンアーム | 200,000円 |
MA-505S | トーンアーム | 10,000円 |
MA-808X | トーンアーム | 15,000円 |
HS-80 | ハイスピードイナーシャ | 50,000~100,000円 |
SX-1500A | レコードプレーヤー | 100,000円 |
SX-5000/2 | レコードプレーヤー | 900,000円 |
SX-8000 | レコードプレーヤー | 700,000円 |
SX-8000/2 | レコードプレーヤー | 1,500,000円 |
RY-5500/2 | レコードプレーヤー | 1,500,000円 |
BL-51 | レコードプレーヤー | 10,000円 |
このように、価値の高いモデルのほとんどがレコードプレイヤーですが、オーディオベースやトーンアームといった商品でも高額な買取額が期待できるモデルがあります。ここからは、商品のジャンル別に人気モデルの特徴やその買取相場について解説します。
MICROで高価買取査定が期待できるレコードプレーヤー
まずは主要なレコードプレイヤーをご紹介します。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
BL-111 | レコードプレーヤー | 100,000~150,000円 |
BL-111+3010R | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-111+FR-64fx | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-111+WE-407/23 | レコードプレーヤー | 200,000円 |
BL-91+MA-505X | レコードプレーヤー | 100,000円 |
BL-91L+3012R | レコードプレーヤー | 150,000~200,000円 |
BL-91L+FR-66 | レコードプレーヤー | 400,000円 |
BL-99V | レコードプレーヤー | 100,000円 |
DD-100 | レコードプレーヤー | 30,000円 |
SX-111FV | レコードプレーヤー | 200,000円 |
AP-M1 | レコードプレーヤー | 150,000円 |
BL-999 | レコードプレーヤー | 100,000円 |
SX-8000 | レコードプレーヤー | 700,000円 |
SX-8000/2 | レコードプレーヤー | 1,500,000円 |
BL-111
1980年に発売されたトーンアーム非搭載型のレコードプレイヤーです。「BL」シリーズの最上位モデルとして開発されたこともあり、発売時の価格は270,000円に設定されていました。
重量が約10kgの砲金製ターンテーブルや、精密ラッピングと鏡面仕上げが施されたシャフトアセンブリーなど、贅沢な部品を随所に取り入れて品質を高めています。
発売からすでに40年以上が経過しましたが、いまでも100,000~150,000円ほどの価格で取引されています。買取相場が高額なのは、「BL-111」がMICROの代表作ともいえるレコードプレイヤーで、需要が高いためです。
BL-111+3010R
「BL-111」のレコードプレイヤーに、「SME 3010R」のトーンアームが搭載されたモデルです。SME(Scale Model Equipment)はイギリスに拠点を構えるトーンアームの名門メーカーで、数あるモデルのなかでも「3010R」は世界的に銘品だと言われています。
トーンアームがセットになったことで、買取相場も約200,000円とレコードプレイヤーを単品で売却するよりも高額になります。
BL-111+FR-64fx
「BL-111」とフィデリティリサーチが開発したトーンアーム「FR-64fx」がセットになったモデルです。
フィデリティリサーチは、1963年に設立された日本のトーンアーム専門メーカーです。「FR-64fx」には、アームベースの静質量を増加させるスタビライザーナットや、剛性を向上させるためのスプリング設計といった高度な技術が採用されており、商品単体だけで69,000円という価格が設定されていました。
「FR-64fx」付きの「BL-111」を売却することで、200,000円前後の買取相場が期待できます。
BL-111+WE-407/23
MICROのレコードプレイヤー「BL-111」と、SAEC(サエクコマース)のトーンアーム「WE-407/23」がセットになったモデルです。
SAECは、トーンアームやオーディオ用ケーブルなどを製造・販売する日本のオーディオ機器メーカーです。「WE-407/23」はSAECが1980年に発売したトーンアームで、無抵抗の軸受方式であるダブルナイフエッジ構造を採用している点に特徴があります。
「WE-407/23」は、先述の「3010R」や「FR-64fx」と並んで銘機と呼ばれています。買取相場は200,000円前後となり、「BL-111」を単体で売却するよりも高額な買取額が期待できるでしょう。
BL-91+MA-505X
「BL-91」は、1980年にMICROが発売したベルトドライブ方式のレコードプレイヤーです。軸受け部に特殊合金を採用し、粒化させた鉛に金属素地を析出することで、油膜切れのないスムーズな回転を実現しました。
「MA-505X」はMICROが独自に開発したトーンアームです。キレのある低域や滑らかな音の質感に特徴があり、MICROの代表的なトーンアームに数えられます。
「BL-91」と「MA-505X」をセットで売却することで、100,000円前後の買取額が期待できます。
BL-91L+3012R
もともと「BL-91」にはダストカバーが付いていますが、ダストカバーなしのロングアーム専用モデルとして設計されたのが「BL-91L」です。そのレコードプレイヤーに、SMEが開発した「3012R」というトーンアームがセットになっています。
「3012R」は、1972年に生産が終了した「3012」に改良を加えた復刻モデルです。定価が88,000円と高額だったことから、「BL-91L」とセットで売却することで150,000~200,000円ほどの買取額となります。
BL-91L+FR-66
MICROのレコードプレイヤー「BL-91L」と、フィデリティリサーチのトーンアーム「FR-66」がセットになったモデルです。「FR-66」の本体には強度の高いステンレスが採用されており、従来の製品よりも耐久性が向上しています。
「BL-91L」と「FR-66」をセットで売却した場合、買取相場は400,000円前後になります。
ほかのモデルに比べて買取相場が高いのは、数あるトーンアームのなかでも「FR-66」の価格が95,000円と高価だったためです。また、「BL-91」に比べて「BL-91L」のほうが定価が高いことも影響しています。
BL-99V
真空吸着スタビライザーを搭載したレコードプレイヤーです。エアポンプによってターンテーブルに真空状態を生み出すことで、レコードの反りを最小限に抑えられるメリットがあります。
このような真空吸着の構造により、「BL-99V」はスタビライザー不要のレコードプレイヤーとして希少性が高まりました。そのためレコードプレイヤー単体で売却した場合でも、100,000円前後の買取額が付く可能性があります。
DD-100
MICROがダイレクトドライブ方式に注力していた1976年に発売されたレコードプレイヤーです。現在では見る機会の少なくなったダイレクトドライブ方式のレコードプレイヤーですが、高トルクかつ低い回転速度を維持できるというメリットがあります。
現在はダイレクトドライブに用いる素材の開発が難しくなったため、その分ダイレクトドライブ方式のレコードプレイヤーの希少価値が高まっています。本体の状態が良ければ30,000円前後の買取額が期待できるでしょう。
SX-111FV
MICROレコードプレイヤーの人気モデル「SX-111」をベースとして、シャフト部にエアフロートシステムとバキューム吸着システムを導入して改良を加えたモデルです。品番の「FV」は「フロート&バキューム」を表しています。
このフロート&バキュームのシステムを導入することで、静かで滑らかな回転が得られるのが特徴です。1983年に発売されたモデルですが、現在でも200,000円前後の買取相場を維持しています。
AP-M1
MICROが初めて開発したCDプレイヤー「CD-M2」の設計思想を受け継いだレコードプレイヤーです。CDの視聴が主流になりつつある1987年に発売されました。「CD-M2」のような洗練されたデザインのなかに、MICROの伝統的なプレイヤー技術が搭載されています。
MICROのレコードプレイヤーとしては非常に小さいモデルですが、発売当時の定価は300,000円と高額でした。レコードプレイヤーとCDプレイヤーを融合させたような設計が珍しく、発売から30年以上経った現在でも150,000円ほどの価格で取引されています。
BL-999
MICROの「BL」シリーズといえば砲金製プラッターが有名で、「BL-77」や「BL-91」など数多くのモデルが存在します。
一方の「BL-999」には、プラッター部分にステンレス素材が採用されています。「BL」シリーズのなかでステンレスプラッターを採用するモデルが少ないことから、この「BL-999」は希少価値が高く、買取相場は100,000円程度です。
SX-8000
1981年にプレステージモデルとして発売されたレコードプレイヤーです。
当時はダイレクトドライブ方式のレコードプレイヤーが主流でしたが、MICROが開発した「SX-8000」は、超重量級のターンテーブルを糸で動かす糸ドライブ方式が採用されています。この個性的な設計手法で一躍注目を集め、いまでは「SX-8000」系統のモデルはオーディオファンの憧れの存在となっています。
発売当時は780,000円の価格でしたが、現在でも700,000円前後の買取額が期待でき、MICRO製のレコードプレイヤーのなかでもトップクラスの水準です。
SX-8000/2
MICROが1984年に1,000,000円以上の価格で発売した高級レコードプレイヤーです。1981年に発売された「SX-8000」の次世代モデルとして設計されました。
本製品の特徴は、コンポーネントの集合体を自由に組み換えられる点にあります。当時としては画期的なセパレートタイプのプレイヤーを生み出したことから、一躍注目を集めました。特にマニアからの評価が高く、現在でも1,500,000円前後の買取額が付きます。
MICROで高価買取査定が期待できるオーディオベース
続いてオーディオベースの人気モデルについてご紹介します。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
BA-600 | オーディオベース | 200,000円 |
BA-600
オーディオベースはオーディオ機器の下に敷くアイテムで、音の振動を吸収して音質をクリアにする役割があります。レコードプレイヤーで有名なMICROですが、オーディオベースのなかにも高価買取査定が期待できるモデルが存在します。
「BA-600」は1981年に発売されたオーディオベースです。発売から30年以上が経過した現在でも、200,000円前後の価格で取引されています。
MICROで高価買取査定が期待できるトーンアーム
トーンアームは、カートリッジのバランスを保つための装置です。トーンアームがあると、適切な針圧によってレコードの音を正確に再現することができます。
MICROのレコードプレイヤーは、別ブランドのトーンアームとセットで販売されることが多いですが、なかにはMICROが独自に開発したトーンアームも存在します。ここでは、人気の高いMICRO製トーンアームのモデルや買取相場を解説します。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
MAX-282 | トーンアーム | 200,000円 |
MA-808X | トーンアーム | 15,000円 |
MAX-282
1980年に発売された純正トーンアームです。もともと150,000円の価格で販売されていたトーンアームですが、MICROの廃業と共に入手が困難となり、200,000円前後の買取相場が期待できます。
MA-808X
チタンパイプを使用したダイナミックバランス型のトーンアームです。発売時期は「MAX-282」とほとんど変わりませんが、「MA-808X」は定価80,000円とより手頃な価格でリリースしました。現在は15,000円前後の買取額となっています。
MICROを売るならプロにお任せを
数多くのレコードプレイヤーの銘機を生み出してきたMICRO。廃業のため新製品が開発されていない現在でも、その銘機の数々にはプレミア価値が付いています。
現在は使わなくなったMICRO製のオーディオを売却したい場合は、当店「オーディオの買取屋さん」にご相談ください。オーディオのプロが適正価格を導き出しますので、安心して思い出の品の査定をお任せいただけます。
ご興味がある方は、ぜひお問い合わせやお見積りをご検討ください。