SACDプレーヤーについて、高価買取が期待できる機種・相場を解説!
SACDプレーヤーは、スーパーオーディオCDを再生するためのオーディオ機器です。昨今はCDプレーヤーでも再生可能な、ハイブリッドタイプのSACDが主流となりつつありますが、ハイブリッドディスクのSACDもSACD対応プレーヤーであれば非常に高音質で音楽を楽しめます。
本記事ではSACDプレーヤーについて、高価買取が期待できる製品を紹介します。メーカーごとに高価買取できる機種の特徴や買取価格相場を詳しく解説しているので、これからオーディオ機器を買取に出そうと考えている方は、ぜひご覧ください。
SACDプレーヤーの買取相場一覧
各メーカーから販売されているSACDプレーヤーは、それぞれ定価や製造年、特徴などが異なるため、買取価格相場に数十万円の差があります。今回は定価や製造年をふまえて、比較的高価買取が期待できるSACDプレーヤーを9機種ピックアップしました。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
TAD-D1000 | SACDプレーヤー | 546,000~630,000円 |
TAD-D1000MK2 | SACDプレーヤー | 600,000円 |
DP-720 | SACDプレーヤー | 450,000~580,000円 |
DP-560 | SACDプレーヤー | 320,000~385,000円 |
DP-600 | SACDプレーヤー | 320,000~350,000円 |
DP-550 | SACDプレーヤー | 255,000~285,000円 |
DP-78 | SACDプレーヤー | 160,000~220,000円 |
DP-77 | SACDプレーヤー | 120,000~150,000円 |
MCD201 | SACDプレーヤー | 145,000~156,000円 |
高価買取査定が期待できるTADのSACDプレーヤー
TAD(タッド)は、パイオニアが設立したプロ向けのハイエンドオーディオ機器ブランドです。装飾を削りシンプルかつ洗練された外観や、長年にわたるオーディオ機器開発によって培われた高い技術力によって、非常に完成度の高い製品を生み出し続けています。
TADが開発・製造してきたSACDプレーヤーの中でも、高価買取査定が期待できるものは以下の2機種です。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
TAD-D1000 | SACDプレーヤー | 546,000~630,000円 |
TAD-D1000MK2 | SACDプレーヤー | 600,000円 |
TAD-D1000
TAD-D1000は、TAD-D600をベースにして改良や低価格化をした、コストパフォーマンスに優れたモデルです。クロックやシンプルな操作性、読み取り部のこだわりはそのままに、電源を一体化することでより利便性が向上しました。
TAD-D1000の定価は150万円だったため、買取相場は比較的高い傾向です。後述のTAD-D1000MK2よりも古い機材のため、外観だけでなく内部回路やリモコン等の保存状態が良いと、高価買取が期待できます。
TAD-D1000MK2
TAD-D1000MK2は、8mm厚のアルミニウムシャーシとアルミ削り出しディスクトレイの高級感が魅力的なSACDプレーヤーです。外部振動の影響を抑制する読み取り部や低騒音・低ノイズが特徴のブラシレスDCサーボモーターなど、様々な技術が採用されています。
SACD全般において、読み取り部の動作不良がないかが重要な査定ポイントとなります。また、また前面パネルはきれいな状態のものが少なくありませんが、天板部の傷、端子類のくすみや接触不良が目立つ中古品があるため、それらの状態が良いと高価買取できる可能性が高くなります。
高価買取査定が期待できるAccuphaseのSACDプレーヤー
Accuphase(アキュフェーズ)は、「オーディオの本質を追求し、科学技術を通じて人々の精神生活を豊かにしたい。」という創業理念のもと、歴史に残る数々のオーディオ製品を生み出し続けてきた、名門ハイエンドメーカーです。
SACDプレーヤーだけでなく、アンプやパワーサプライなど数々の製品を開発・製造してきた同社ですが、そんなAccuphase製品の中でも高価買取が期待できるのは、以下の6つです。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
DP-720 | SACDプレーヤー | 450,000~580,000円 |
DP-560 | SACDプレーヤー | 320,000~385,000円 |
DP-600 | SACDプレーヤー | 320,000~350,000円 |
DP-550 | SACDプレーヤー | 255,000~285,000円 |
DP-78 | SACDプレーヤー | 160,000~220,000円 |
DP-77 | SACDプレーヤー | 120,000~150,000円 |
DP-720
DP-720は、総重量9.5kgという重量が生み出す安定性と、Accuphaseの高い技術力による音質、そしてUSBにも対応する利便性が魅力のSACDプレーヤーです。メカニカルベース部やベース固定用フレーム、ブリッジ、ディスクトレイすべてがアルミブロック削り出しで、高剛性と重量による振動抑制を実現しています。
前述のTAD社製品と比較するとディスプレイ部が大きいため、傷が目立ちやすい傾向があります。また、リモコンが金ベース・白ボタンのため汚れが目立ちやすいです。こうした外観含め全ての保管状態が良いと、高価買取が可能です。
DP-560
DP-560は、DP-550をベースに音質を改善したSACDプレーヤーです。主な違いはチップ(式D/Aコンバータ)で、ESS社のES9008から同社のES9018へとチップを変更することで、さらに音質が向上しました。また読み取り部に同社初の国産ドライブメカを採用、ブリッジも大型化し、外部振動に強く安定した動作が可能となっています。
DP-720に比べ低価格なモデルのため、買取相場も低めです。ほかのSACDプレーヤー同様に、読み取り部の動作や外観、リモコン等の保管状態が良いものに関しては、買取価格が高くなりやすいです。
DP-600
DP-600は、DP-800/DC-801やDP-700などの上位機種開発で培われた技術を惜しみなく注ぎ込んだ、コストパフォーマンスに優れたモデルです。重量のあるメカベースやブリッジ、フローティング構造のトラバースメカニズムなど上位機種ゆずりの内容で、低価格ながらも高い安定性と音質が魅力のモデルとなっています。
コストパフォーマンスを重視したモデルのため、AccuphaseのSACDプレーヤーの中では、買取相場は中程度です。ほかの機種と同様に、読み取り部や内部回路、外観、付属品の状態が需要な査定ポイントとなります。
DP-550
DP-550は、新規設計のSA-CDドライブを採用し、外部振動の影響や共振抑制を極限まで高めたSACDプレーヤーです。当時としては最新だったESS社製のES9008を4回路並列駆動させる回路を持っており、変換精度が非常に高いのも魅力のひとつです。
経年劣化による端子のクスミや接触不良、読み取り部の不良なども発生しやすいため、動作が良好なものだと高価買取となる可能性が高いです。
DP-78
DP-78は、DP-77のアップグレード版、DP-85の同一ラインとして開発されたSACDプレーヤーです。1レンズ/ツイン・ピックアップや、⊿Σ型D/Aコンバーターを6個並列駆動させたMDS++変換方式D/Aコンバーターなど、現行機種に用いられる技術に通ずるものが数多く使われています。
こちらも比較的古い機種のため、特に読み取り部の動作不良がないかが重要な査定ポイントとなります。また、HS-Linkに必要なボード「DO2-HS1」が増設されているものは、買取金額が高くなりやすいでしょう。
DP-77
DP-77は、DP-78のベースとなったモデルで、DP-100/DC-101を基にして開発されたSACDプレーヤーです。D/Aコンバーターを並列個数が4個と後継機種DP-78よりも2個少ないですが、HS-Linkに必要な接続システムがオプションボード化されていないので、増設なしでHS-Linkを使えます。
DP-78よりもさらに古い機材のため、経年劣化が気になる個体も多いです。特に読み取り部と端子類は機種に限らず経年劣化が見えやすい部分のため、買取前に簡易査定をすることをおすすめします。なお、弊社ではジャンク品も扱っておりますので、動作不良があった場合もお気軽にご相談ください。
高価買取査定が期待できるMcIntoshのSACDプレーヤー
McIntosh(マッキントッシュ)は、フランク・マッキントッシュがワシントンで立ち上げたオーディオブランドです。黒い筐体とグリーンのロゴ・メーター類が特徴的で、一貫した音作りが多くのファンから長年愛されてきました。
そんなMcIntoshがつくるSACDの中でも、特に高価買取が期待できるのは以下の機種です。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
MCD201 | SACDプレーヤー | 145,000~156,000円 |
MCD201は、デジタルサーボ回路を改良したCDトランスポートを採用することにより、動作音を低減することに成功した低騒音なSACDプレーヤーです。またSACDは2倍速、通常のCDは4倍速で読み取り処理をすることで、高いエラー検知性能を実現しました。
McIntoshは前面の光沢ブラックパネルが特徴ですが、光沢仕上げゆえに傷が目立ちやすいため、傷が少ない備品は高価格で買取できる可能性が高いです。発売から15年経過しているため、読み取り部の異常がないかも査定額に大きく影響します。
まとめ
ストリーミング再生が主流となってきた昨今ですが、高音質で音楽が楽しめるSACDプレーヤーはまだまだ需要の高い製品です。製品によってはUSB端子を搭載してパソコンから音楽を再生することもできるため、今後も一定の需要は見込めるといえるでしょう。
ただし、SACD/CDプレーヤーは経年劣化による読み取り部(ピックアップ)の不具合が出てしまいやすい製品です。メーカーによっては修理費用が数万円にのぼることも珍しくなく、音飛びが目立ったので処分する方も少なくありません。
弊社「オーディオの買取屋さん」では、動作不良がある商品であってもリサイクルや部品の再販をするなどして、その製品が未来へ活きるような取り組みをしております。壊れている商品でも、ぜひお気軽にお問い合わせください。