オーディオスピーカー tannoy eatonを徹底紹介!気になる音質や外見についても解説
TANNOYは、1926年にラジオ用整流器の製造メーカーとして誕生した、ハイエンドオーディオブランドです。当時製造していた整流器に「tantal(タンタル)」という金属と「lead alloy(鉛合金)」が使用されていたことから、この2つを合わせて「TANNOY」というメーカー名になりました。
本記事では、そんなTANNOY社が開発したハイエンドスピーカー「EATON」を詳しく解説します。EATONの購入や売却を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
TANNOY EATONとは?
形式 | 254mm(10インチ)デュアル・コンセントリック・ドライバー |
ユニット | 25cm同軸型 |
出力音圧レベル | 89dB(1W/m) |
再生周波数帯域 | 40Hz~30kHz(±6dB) |
クロスオーバー周波数 | 1.2kHz |
入力インピーダンス | 8Ω |
許容入力 | 100W(RMS)~400W(瞬間) |
外形寸法 | 376 × 538 × 250mm(突起部除く) |
重量 | 19.5kg |
TANNOY EATONとは、TANNOY LEGACYシリーズの中では最も小型なスピーカーです。TANNOYユーザーから人気の高い「ARDEN」や「CHEVIOT」などの名機を、最新技術を用いて復刻・改良したのがLEGARYシリーズで、現在ではクラシックラインのエントリーに位置しています。
TANNOYらしい素晴らしい音質と、飽きの来ないシンプルなデザインの「ARDEN」「CHEVIOT」「EATON」は、TANNOYユーザーから長年親しまれており、復刻を望む声も多かったといいます。その声に応えて2017年に発売されたのが、このLEGACYシリーズです。
TANNOY EATONの特徴
TANNOY EATONは、名機ARDENのようなサウンドと外観を持ちながらも、コンパクトでホームオーディオにも使用しやすいサイズ感が魅力のモデルです。以下では、EATONの特徴について、HPDシリーズとの比較や、パーツ、内部回路などを中心に解説します。
オリジナルのHPDシリーズをさらにアップデートした仕上がり
EATON・ARDEN・CHEVIOTがラインナップされているLEGACYシリーズは、もともとTANNOYが製造・販売していた「HPDシリーズ」のラインナップを、現代の技術を用いて復刻させたものです。
HPDシリーズは「ハイパフォーマンスデュアルコンセントリック」の略で、1970年代に音楽スタジオやハイエンドホームオーディオなどに向けてTANNOYが開発していたシリーズです。出音の素直さや解像度の高さなどが高く評価され、一躍ハイエンドオーディオの定番になりました。
そんなHPDシリーズの音色やデザインは継承しながらも、最新技術を用いて復刻したのが、このLEGACYシリーズ、そしてEATONです。最新の音源にも対応できるような音質となっており、往年の名曲から最新ナンバーまで広く楽しめます。
音質劣化を防ぐため細部にまで厳選パーツを使用
TANNOY EATONでは、入力音源を劣化させず再生するために、細部のパーツまで厳選しています。形状と硬度にこだわったエア・ドライ・フェルティングを採用したウーハーコーンや、応答性に優れた低質量・低インダクタンスのアルミ線を使用したボイスコイルなど、ドライバーユニットだけでも素材1つ1つに至るまで厳選されています。
また、音質劣化の原因になると言われるプリント回路基板は使用せず、各パーツを手作業でワイヤリングしているのも、EATONのこだわりです。ハードワイヤリングと呼ばれる仕様となっており、低域から高域までの表現力向上と、優れた定位感を実現しています。
音質を保つ堅牢なエンクロージャー
エンクロージャーのデザインは、ジャック・ハウ氏がデザインしたHPDシリーズのものを再現しています。しかし、素材はHPDシリーズからアップグレードしており、初代モデル販売時の1970年代にはなかった高密度材を仕様することで、硬度を高めることに成功しました。
この堅牢なエンクロージャーへのアップデートによって、低域のコントロールが向上しています。さらに、「DMT(Differential Materials Technology)」という素材特性の解析によって、不要共振を低減する最適な素材の組み合わせを用いる技術を採用し、ブレーシングにも最適な加工がされています。
こうした素材選びや加工により、ユニットとキャビネットの固定を最適化し、さらに不要共振の抑制をすることで、より素直で解像度の高いスピーカーとなりました。
グレードアップしたロックアップ式レベルコントロールシステム
TANNOYスピーカーの代名詞ともいえる「レベルコントロールシステム」ですが、こちらもHPDシリーズからアップグレードしました。オリジナルモデルではアッテネーター式を採用していたのに対して、EATONやその他LEGACYシリーズではTANNOYの代名詞であるロックアップ式を採用しています。
EATONのロックアップ式レベルコントロールシステムには、経年劣化を防止するために金メッキ加工を施したネジを採用。これにより、金属パーツが酸化して接触不良を起こしたり、接触抵抗ロスが発生したりするのを防いでいます。
レベルコントロールシステムで操作できるのは「エナジー」と「ロールオフ」の2つで、それぞれツイーターのレベルと、5kHz以上の周波数帯をコントロール可能です。
アース端子付きでバイワイヤリング接続も可能
スピーカー端子には、バイワイヤリング接続が可能なTANNOYオリジナルの端子を採用しています。特徴的なのはアース端子が付いていることで、この端子によってドライバーシャーシとアンプのアース接続が可能になります。
アース接続を使用すると、高周波ノイズの侵入を防ぐことができ、中高音域の明瞭度をさらに高められるのが特徴です。こうした点にも、HPDシリーズからのアップグレードが見られます。
TANNOY EATONの性能
上記のように、HPDシリーズの良さを踏襲しつつも、現代の最新技術を用いてさらに魅力的なスピーカーとなったのが、LEGACYシリーズのEATONです。そんなEATONの性能について、外見と音質の双方から見ていきましょう。
TANNOY EATONの外見
TANNOY EATONは、英国国立デザイナー協会のジャック・ハウ氏が制作したエンクロージャーデザインを忠実に再現しています。50年も前のデザインではありますが、とてもシンプルなデザインのため古くささを感じさせません。
LEGACYシリーズとしては唯一、サランネットが分割タイプでなく非常にシンプルな外観となっています。ウォルナットの突板と、ブラウンのサランネット、金色の丸い金属パーツという外観は、どんなシーンにも馴染む素晴らしいデザインです。
TANNOY EATONの音質
TANNOY EATONは、HPDシリーズの特徴でもあるダイナミックレンジの広さや、クリアなサウンドを受け継ぎながら、さらにワイドレンジで歪みのない音質に仕上がっています。これも、エンクロージャーやスピーカーユニットなどに採用された最新技術によるものでしょう。
EATONに採用されているドライバーユニットは「10 インチ・デュアルコンセントリックドライバー」で、各部品の素材にまでこだわり抜いたユニットです。空気感熱処理されたウーファーコーンや、新開発したシングルロール/ラバーエッジ、TWマグネットシステムを採用した磁気回路など、現代のTANNOYが持つノウハウが惜しみなく投入されています。
こうした最新ノウハウによって、TANNOYらしいスケール感や定位感、太さ、奥行き感などが素晴らしいサウンドのスピーカーに仕上がっています。昨今の高解像度とスピード感を追い求めるスタイルではなく、TANNOY独自の世界観、そして長年愛されてきたHPDシリーズのサウンド感をより高い次元へと昇華したのが、EATONのサウンドです。
TANNOY EATONの買取はオーディオの買取屋さんへ
TANNOY EATONは、TANNOYユーザーからの根強い人気に応えて、最新技術を用いて復刻されたTANNOYの名機です。コンパクトながらも素直で再現性の高いサウンドは、多くのオーディオファンに愛されています。
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