TANNOYは、1926年に創業した大手スピーカーメーカーです。「Kingdom Royal」や「Westminster Royal/GR」をはじめとする超高級スピーカーから、「Tannoy Platinum F6」といった手の届きやすいモデルまで、様々なモデルがあります。

本記事ではTANNOYのスピーカーについて、買取相場や各モデルの特徴を解説します。どういった状態だと買取価格が上がりやすいかについても解説しますので、TANNOYの売却を検討されている方は是非参考にしてください。

TANNOYのオーディオ買取相場一覧

TANNOYのオーディオ製品について、主要モデルの買取相場を一覧で紹介します。定価数百万円のフラッグシップモデルから、自宅用でも扱いやすいモデルまで幅広くラインナップしました。

本記事では上記14のスピーカーとスーパーツイーターについて、それぞれ解説していきます。

TANNOYで高価買取査定が期待できるスピーカー

ここからは、TANNOYで高価買取査定が期待できるスピーカーを12モデルご紹介します。「Westminster Royal/GR」や「KINGDOM Royal」のような高額モデルだけでなく、その他のモデルも状態によって高価買取が期待できるので、ぜひ参考にしてください。

Westminster Royal/GR

3メートルのバックローデッドホーンに、重量138kg高さ約1.4mの圧倒的なサイズ感が特徴のTANNOY最高峰モデルです。ウォルナット無垢材の突き板で仕上げられた外観は、威厳を感じさせます。

音像低位に優れたデュアルコンセントリックや、オールコンパウンドホーンシステムによる太くクリアな音が特徴です。

定価が400万円以上で、その定価と希少性の高さから買取価格も非常に高額です。木材がふんだんに使用されており、外観のきれいさが買取価格に大きく影響します。

KINGDOM Royal

KINGDOM Royalは、創業80周年にあたる2006年から4年の歳月を費やして開発された「KINGDOM Royal」を2016年に「mkII」という形でリニューアルしたもので、2020年に生産完了となるまで「Westminster Royal/GR」と双璧をなすTANNOYの最高峰モデルでした。

デザインは前面は黒を基調としつつ、背面はバーチ（樺）で覆うようなデザインで、洗練された印象があります。12インチ・デュアルコンセントリック・ドライバーが目を引く4ウェイ3ドライバー構成で、圧倒的な再現度とスピード感のある低音が魅力です。

定価が600万円前後と非常に高額で、国内流通量が多くないため、買取価格は非常に高額です。外観がピアノラッカー仕上げのため、塗装の状態や回路、金属パーツ等の状態が良いと買取金額も高くなります。

Canterbury/GR

Canterbury/GRは、幅680 × 高さ1,100 × 奥行き480mm、容積235リットルの大型なエンクロージャーが特徴のスピーカーです。15インチのコーンや最新のネットワーク回路など、Kingdom Royalの開発で培われた技術がおしみなく投入されています。

こちらはWestminster Royal/GRと同様にウォルナット無垢材を使用しているため、エンクロージャーやサランネットの劣化がないかで査定額が異なります。またウッドワックスや木製アクセサリーケースなど、付属品が揃っていると査定額が高くなりやすいです。

Kensington/GR

Canterbury/GRを少し細身にした外観が特徴のスピーカーです。Kingdom Royalと同等の技術を投入し、上位機種と同等のスペックを誇っています。バーチ材とウォルナット材で構成されたエンクロージャーによって、Tannoyの伝統的な太さのあるサウンドを実現しています。

他のPrestigeシリーズモデルと同様に、外観の傷や金属パーツのくすみが主な査定項目です。また付属品のアルミ製エンクロージャーや、木製アクセサリーケースも揃っていると査定金額が上がりやすいでしょう。

Turnberry/GR

Turnberry/GRは、Prestigeシリーズの中ではほどよいサイズ感のスピーカーです。しかし上位機種と同じく同軸2ウェイのスピーカーを搭載しており、定位感がはっきりとした音が魅力のモデルです。

外観の状態やサランネットの劣化具合、その他内部回路などの劣化状況によって査定額が異なります。また個体の鳴りに関わらず、製造年月日が新しいものの方が高く買取できる可能性が高いです。

Stirling/GR

TANNOYのPrestigeシリーズとしては、Autograph mini/GRに次いで手が届きやすいモデルです。サイズ感や価格は手頃ながらも、同軸2ウェイスピーカーやロックアップ式の高域レベルコントローラーなど、TANNOYの上位機種と同等のスペックとなっています。

査定項目に関しても上位機種と同様で、エンクロージャーの木材にキズがないか、金属パーツにくすみはないか、フットベースやスパイク、ワックスなどの付属品が揃っているかが、査定金額に影響します。

ARDEN

ARDENは、TANNOYのLEGACYシリーズにラインナップされる最上位モデルです。1976年に発表されたデザインは継承しながらも、同軸2ウェイスピーカーや最新回路、高密度材を使ったエンクロージャーなど最新の技術によってアップデートされています。

端子は金属がむき出しの形でないため、劣化が発生しにくくなっています。そのため査定では外観やサランネット、高域レベルコントローラー部のくすみなどを主にチェックしていきます。

Autograph mini/GR

Autograph mini/GRは、Prestigeシリーズの中で最もコンパクトなモデルです。サランネットなども他モデルとは異なるブラウンとベージュを編み上げたものを使用しており、オリジナルのAutographを想起させるクラシカルなデザインとなっています。

Prestigeシリーズ共通のウォルナット材突き板で仕上げられているので、外観は大きなポイントです。また特徴的なサランネットがサイドにも貼られているため、3面ともきれいな状態で保たれているかも重要な査定項目です。

CHEVIOT

LEGACYシリーズのミドルクラスモデルです。スピーカーユニットや回路、伝統的なデザインなどは上位機種「ARDEN」と同等ながら、ホームシアターでも使用しやすいサイズ感が魅力となっています。

高域レベルコントロールが操作しやすいよう、サランネットが2つに分かれています。そのためサランネットが両方ともきれいな状態で保たれているか（外したまま紛失していないか）などは査定に大きく影響します。

TANNOYで高価買取査定が期待できるスーパーツイーター

続いて、TANNOYのスーパーツイーターについて解説します。今回紹介するのは、以下の2モデルです。

TANNOYは高級スピーカーブランドとして有名で、スーパーツイーターの需要も一定数ありますので、お手持ちの方は是非参考にしてください。

ST-300Mg

ST-300Mgは、創業90周年を記念してゴールドリファレンスシリーズにラインナップされたスーパーツイーターです。タンノイでかつて製造していたヴィンテージマイクをモチーフにしたデザインと、マグネシウムダイアフラムやアルミ製の削り出しハウジングという最新の技術が融合したモデルとなっています。

外観のキズやコーンの状態、背面のコントロール部の動作不良がないかが主な査定項目です。また2つセットだと需要も高いため、査定金額が高くなり安いでしょう。

Prestige GR SuperTweeter

Prestigeシリーズのスピーカーにぴったりマッチする、ウォルナット無垢材が美しいスーパーツイーターです。機能としてはST-300Mgと同じタンノイの最新技術が詰め込まれた物で、金色のパーツが輝く威厳のあるデザインとなっています。

基本的にはST-300Mgと同じくコーンの状態や背面のコントロール部に動作不良がなければ問題なく買取できます。ただしPrestige GR SuperTewwterは木材を使用しているため、よりキズがつきやすいモデルで、外観面で査定金額が上下しやすいです。

まとめ

本記事ではTANNOYのスピーカーとスーパーツイーターについて、買取相場や各モデルの特徴などを解説しました。高級スピーカーブランドというイメージが強いTANNOYですが、コンパクトなラインナップも増え、家庭用としての需要も高まっていることが分かります。

TANNOYの製品は定価数百万円の超高級モデルや、ワックスなどで手入れをする必要のある木材仕上げのものが多いです。そのため専門知識のある買取専門店に査定依頼をするのが良いでしょう。

弊社「オーディオの買取屋さん」は、音楽や楽器が好きなスタッフが集まってスタートした、オーディオ買取専門のショップです。専門知識を持ったスタッフが、お預かりした商品の状態をしっかりとチェックし、査定させていただきます。

またコール研修やサービス研修を徹底し、お客様が安心して買取依頼にいらしていただけるよう努めております。お電話にて出張査定の依頼を承りますので、まずはお気軽にご相談ください。