プリメインアンプ uesugi ut-50を徹底紹介!気になる音質や外見についても解説
プリメインアンプ uesugi ut-50はuesugiが2002年にTANNOY社から依頼を受けて発売したプロダクトです。「ウエスギの艶」とも呼ばれるブランド独自の音色に憧れているものの、本当に自分にあっているモデルなのかどうか迷っている方も多いでしょう。
この記事では、ut-50の特徴や性能を紹介します。購入を検討している方はもちろん、買取先を探している方も参考にしてください。
UESUGI UT-50とは?
型式 | プリメインアンプ |
入力感度 | 220mV(最大出力) |
最大出力 | 22W+22W |
ダンピングファクター | 約9 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz(フラット) |
歪率特性 | 0.1%以下(1W、1kHz) |
残留雑音 | 1mV以下(8Ω) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約120W(最大出力時)
約100W(無信号時) |
最大外形寸法 | 幅320x高さ203x奥行328mm(突起部含む) |
重量 | 17.5kg(ピンポイントフット含む) |
ut-50はuesugiが2002年に発売したプリメインアンプです。uesugiは1971年に設立された、高品質な真空管の使用にこだわりを持つ、日本生まれの名門オーディオブランドです。
uesugiらしい深みと艶のあるサウンドや後のモデルにも引き継がれる四分円状の保護カバーを特徴としており、経験豊富なオーディオ愛好家から注目を集めています。
UESUGI UT-50の特徴
uesugi ut-50は管球アンプメーカーの名門uesugiが手がけたプロダクトです。真空管らしい温かなサウンドを魅力としており、リファレンス用として開発されたTANNOY社の製品はもちろん、KEFなどクラシックに強いスピーカーと合わせても面白いプリメインアンプです。
管球式プリメインアンプは真空管全盛期に製造された真空管を使用
uesugiは真空管の品質にこだわって製品開発を行っているブランドです。管球式プリメインアンプに真空管全盛期の真空管を採用し、アナログらしい芳醇な響きを実現しています。
出力管のセルフバイアス動作による安定性も魅力です。本来であればプッシュプル動作時には50W以上の出力を出せますが、22W+22Wに抑えることでオーディオの信頼性向上と長寿命化を図っています。
出力トランスは低インダクタンス設計になっており、電力増幅管にアンバランス電流が流入しても1次インダクタンスの変動は控えめです。電源トランスやチョークコイルなどにも特注品を導入するなど細部におけるパーツ選びも徹底しています。
銘真空管が奏でる艶ある音色プリメインアンプ(艶ある音色を奏でる銘真空管?)
ut-50の特長は、名品として名高い1980年代に生産された銘真空管が生み出す艶やかな音色です。低音域の心地よい広がり、中音域の程よい温もり、伸びやかな透明感を湛えた高音域が織りなす美音は名機と呼ぶにふさわしいクオリティです。
解像度が高いにもかかわらず刺激的なニュアンスが皆無な点にも、uesugiの美学を感じます。ハムノイズも一切なく、高級感ある澄んだ響きを常に楽しめます。
様々なジャンルに対応できる幅広さを魅力としており、特にクラシックとの相性は抜群です。表情豊かでふくよかな響きは繊細ながらも瑞々しく、リスニングルームを上品な空気で包んでくれます。そのため、静謐なジャズなどを聴きたいときにもおすすめです。
約14dBのゲインを持つNFB型プリアンプが設けられている
プリアンプにもこだわっており、豊かな音像を実現しています。約14dBのゲインを持つNFB(ネガティブ・フィードバック)型を導入し、特に弦楽器の響きから刺激を排除しています。
ボリューム・コントローラー、レコーディング・モニター機構、4系統に及ぶ入力セレクターが実装されていることも注目したいポイントです。機能的な多様性も十分に備えています。
実用上のハムレベルを検知外にまで低減するため、電圧増幅段のヒーターをDC点火にしています。クリアーな音質をストイックに追求しており、本源が本来持つニュアンスを損なわずスピーカーに伝達可能です。
400台限定生産
ut-50は市場に出回っている製品数が少ないプロダクトです。元々英国のスピーカー名門ブランドTANNOY社中型スピーカー用のプリメインアンプとして400台限定で販売されました。
しかし、実際に流通した製品の数はもっと少なくわずか270台でした。使用していたトランス類が400%近い大幅な値上げを行ったため、定価を上げず製造販売ができなくなったからです。
性能が向上していないにもかかわらず、価格を上げて販売してはユーザーを騙すことになると考えたため当初の予定を変更し、残りの130台は製造しませんでした。
TANNOY社のリファレンス用としても使用
ut-50は英国スピーカーの名門TANNOY社のリファレンス用プリメインアンプとして設計されたため、同社のスピーカーとの相性の良さについて高い評価を得ています。
TANNOY社のスピーカーは豊かな量感とスケールの大きさを魅力としつつ、立体的な音像表現にも優れています。温かみと安心感のある美音を生み出すut-50と組み合わせた際の相性は抜群です。
TANNOYのスピーカーはクラシックを再生する際の音質に優れていますが、特に室内楽を再生するときのクオリティは高く評価されているポイントです。音源が持つ気品を損なわずに響かせてくれるため、艶やかで深みのある美音を楽しめます。
もちろんTANNOY社以外のスピーカーとの相性も優秀です。TANNOY社同様クラシックに強いKEFのスピーカーとの組み合わせを推奨する声もあります。
UESUGI UT-50の性能
ut-50の特徴は、ミニマルながらも洗練されたデザインと「ウエスギの艶」と評される優美な美音です。真空管特有の心地よい響きを楽しめるため、中古市場で高額取引されています。
UESUGI UT-50の外見
ut-50を目にした時、まずインパクトを受けるのが四分円状のステンレスバー製保護カバーと内部の真空管です。uesugiの主なプロダクトは落ち着いた色彩の外観に仕上げられていますが、ut-50は大人びた風合いを残しつつもややメタリックな質感になっています。
フロントパネルには向かって左側にツマミと右側に電源スイッチを配したミニマルなデザインになっており、武骨さと洗練を兼ね備えたオーディオ愛好家の感性を刺激する仕上がりです。ブルーに光るパイロットランプも、大人っぽい雰囲気を演出します。
焼入れ銅ピンポイントフットを3点支持で採用している足元も、独特の存在感を醸しだしています。ピンと受け皿が本体底板と一体化しているため、安定感の高さも優秀です。
また、ut-50はプリメインアンプです。パワーアンプとプリアンプの2つを揃える必要がないため、オーディオセット全体の省スペース化にもつながります。
UESUGI UT-50の音質
ut-50はふくよかな艶を感じさせるサウンドを特徴としています。真空管の魅力を引き出すメーカーの強みを体現したプロダクトであり、アナログらしい安心感のある響きを感じさせてくれます。
真空管全盛期の1980年代に生産された真空管を使用し、豊富な経験を有したハンドメイドで製作していることもブランドの強みです。贅沢な部品を丁寧に組み立てるストイックな姿勢が、数多くのオーディオ愛好家から愛される「ウエスギの艶」を支えています。
ハムノイズの低減による、しっとりとした美しい透明感も特徴です。悪い意味での刺激がなく聴き疲れをしない、優しい美音を楽しめます。
UESUGI UT-50の買取はオーディオの買取屋さんへ
プリメインアンプ uesugi ut-50の特徴と性能について紹介しました。ut-50は真空管の性能と真摯に向き合い、「ウエスギの艶」と呼ばれるオリジナリティあふれる音質を実現したプロダクトです。生産台数も少ないため、中古市場でも高い買取価格で取引されています。
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