Wilson Audio（ウィルソンオーディオ）は、1973年にディヴィット・ウィルソンが設立した高級オーディオブランドです。80年代に発売したWATTで多くのオーディオファンの心をつかみ、ハイエンドスピーカーブランドとして確固たる地位を築き上げました。

SabrinaやSYSTEM 8といった人気モデルを保有していれば、数十万円という高額な値段で売却できる可能性があります。

そこで本記事では、Wilson Audioの買取相場や人気モデルについて徹底的に解説します。

 Wilson Audioのオーディオ買取相場一覧

スピーカーを主力に数多くのファンを抱えるWilson Audio。そんなWilson Audioの代表的なモデルは次の通りです。

Wilson Audioのスピーカーはもともとの販売価格が高いこともあり、高額な買取額が期待できます。上の表に記載されていないモデルでも、高額な買取額になる可能性があるため、買取専門店に査定を依頼してみることをおすすめします。

Wilson Audioで高価買取査定が期待できるスピーカー

ここでは、Wilson Audioを代表するモデルの特徴や買取相場が高くなる理由について詳しく解説します。

Sabrina（ペア）

Sabrinaは、2015年7月に定価2,800,000円で発売されたフロア型スピーカーです。Wilson Audioのなかで最も小型の製品ながら、コンパクトな筐体に最新技術が凝縮されています。クロスオーバー回路も、このサイズに合わせて豊かな低域表現ができるよう新しく設計されました。

Sabrinaは、3色のスタンダードカラーと2色のアップデートカラーで販売価格が若干異なります。買取相場は900,000円前後が目安となりますが、本体カラーによって価格が前後しやすい点には注意が必要です。

X-2 Alexandria（ペア）

X-2 Alexandriaは、Wilson Audioのフラッグシップモデルにあたるフロア型スピーカーです。

独自技術のアスフェリカルグループディレィを採用しており、移動可能なモジュールで時間的な位相整合が行えます。クロスオーバーの時間軸位相整合の精度を高めることで、広帯域で歪みがほとんどない音が実現可能です。

Wilson Audioのフラッグシップモデルは、本製品も含め10,000,000円の販売価格が設定されているケースも珍しくありません。そのため、買取相場も2,500,000円前後と破格の水準となります。

SYSTEM 8（ペア）

SYSTEM 8は、Wilson Audioの人気モデルSYSTEM 7の改良版にあたるスピーカーシステムです。

MAXX 2に採用されている、時間軸ひずみを軽減できるトゥイーターを採用。さらにMAXXシリーズの音質改善技術を生かしたクロスオーバーや、共振を抑える素材を用いたキャビネットなど、当時の最新技術がふんだんに詰め込まれています。

2006年に発売した製品でありながら、いまでも700,000円前後と高額な買取額が期待できます。

MAXX 2（ペア）

多くのオーディオメーカーのリファレンス機（基準機）として不動の地位を獲得したのが、MAXX 2（MAXX Series-2）です。広大なダイナミックレンジとサウンドスケールに特徴があります。

高度とダンピング性能のバランスに優れた、第2世代X材と第3世代M材をキャビネットに搭載しています。これにより不要共振を最小限まで抑えることに成功しました。

今でもファンが多いモデルだけあり、中古品市場では1,000,000円前後で取引されています。

SYSTEM 7（ペア）

SYSTEM 7は、重量感あふれる低域から澄み切った高域まで、幅広いコントラストを表現できる4スピーカーシステムです。Wilson AudioのWATTシリーズとPUPPYシリーズの技術を継承して開発されました。

買取相場は550,000円前後が目安です。取扱説明書やスパイク、工具セットなど付属品がすべて揃っていると、買取額が高くなる可能性があります。

SYSTEM 6（ペア）

Wilson AudioのSYSTEM 5のアップグレードモデルとなるフロア型スピーカーです。

MAXXシリーズに採用されている高密度ポリフェノリックレジンという素材を全面的に採用することで、共振が半減され、よりスピーディな低域再生を可能にしました。また、内容積のボリュームを増やして、最大20Hzの再生を実現させたことも特徴です。

発売から20年以上が経ちますが、現在でも350,000円前後と高額な買取相場がついています。

SYSTEM 5（ペア）

SYSTEM 5は、Wilson Audioの人気モデルX-1 GRAND SLAMMの設計思想を受け継いだスピーカーシステムです。

チタンドーム型トゥイーターや、ミッドウーファー部のカスタムデザイン7inchドライバーにより、旧モデルよりも高域特性やダイナミクスが大幅に改善しています。また、QB-3モデルによる中低域チューニングを行うことで、優れたトランジェントレスポンスを得られるようになりました。

SYSTEM 6と同じく1990年代のモデルですが、買取相場は300,000円と高額で、現在でも色褪せない価値を保っています。

WITT（ペア）

WITTは、X-1 GRAND SLAMMやSYSTEM 5、WAMMといったモデルからノウハウを凝縮させたスピーカーシステムです。1995年9月に1,600,000円の価格で発売されました。

WITTはWilson Integrated Transducer Technologyの略で、機械生産による効率化で価格を抑えようとするプロジェクトです。ただし、材質やユニットなどの重要な箇所は妥協せず、SYSTEM 5の約半額でありながら高い品質を維持しています。

状態が良ければ220,000円前後の買取額が期待できるでしょう。

CUB2

CUB2は、後述するCUBの第2世代にあたるスピーカーシステムです。主にフロントバッフルの素材や形状、ネットワークなどが改良されています。

特にフロントバッフルの変化が印象的です。フロントバッフルに用いる素材を、ハイエンドモデルでも採用されている第2世代X材に変えることで、旧モデルよりも剛性が飛躍的に向上しました。

CUB2の買取相場は275,000円前後です。

CUB

CUBは、大規模なスピーカーシステムに対応できない部屋で、高品質の音楽再生ができるように開発されたブックシェルフ型スピーカーです。

本体は小型ながらも、感度を向上させるための大型磁気モーターを搭載しています。結果的に、より自然で生き生きとしたサウンドを実現できます。高解像度で切れの良い表現力が特徴です。

買取相場は180,000円前後が目安です。ブックシェルフ型のコンパクトなスピーカーとしては、非常に高額な水準だといえるでしょう。

まとめ

モデルによっては数千万円もの定価がつく、高級オーディオブランドのWilson Audio。フラッグシップモデルはもちろん高額な買取額がつきますが、エントリーからスタンダードモデルでも数十万円単位で売却できる可能性があります。

自身が保有するオーディオ機器の価値を知りたい方は、当店「オーディオの買取屋さん」に査定をご依頼ください。オーディオのプロが丁寧に鑑定を行いますので、一般的な買取専門店よりも正確な査定額を提示できます。

Wilson Audioを売却したい場合は、お問い合わせやお見積もりをしてみてください。