audio research / オーディオ・リサーチ

audio research（オーディオ・リサーチ）は、1970年、電子回路設計者であり、熱烈なオーディオファイルでもあったウィリアム・Z・ジョンソン氏によって、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに設立されたオーディオメーカーです。 1998年のカタログでは、試聴テストは創業以来の4人のメンバーがフィルムスピーカーで行っており、現代のあらゆるスピーカーを忠実にドライブできる製品作りをしているとの記載されていました。 オーディオリサーチでは将来的に真空管をオーナーに安定供給するために大量にかつローコストで真空管を調達しており、小規模生産やOLDタイプのような希少真空管を使用していません。使用されている真空管は厳しい品質チェックが行われており、チェックを終えてセレクトされた真空管は48時間のエージングを行って再び厳密なチェックを行った後、ペアマッチされた製品に組み込まれます。 創業以来一貫して追及しているのは、商標登録でもある「HIGH DEFINITION®」(＝高精細)。そのポリシーは、全帯域での高精細感と圧倒的な躍動感、細部のニュアンスの自然さといった絶対的なクオリティの高さに表れています。 ジョンソン氏もさすがに高齢となり、数年前に勇退、現在同社はFine Sounds グループに入って、回路及び機構設計を手掛けるウォード・フィービガー氏が設計の中心となり、試作段階から試聴，調整を繰り返して音決めの任を負うウォーレン・ゲール氏とで開発が行なわれています。